ハンマースホイ展

静かだ。
落ち着いている。
灰色。
暗い。
かなりそういった印象を抱く絵ばかりが並んでいた。
フェルメールの雰囲気に似ているということだったが、僕は少し違うなと思ってしまった。
フェルメールの作品ももちろん静かだという印象はある。
しかし、彼のそれはその中に確かな明るさを持っているからだ。
対して、ハンマースホイは灰色の中に全てを見出しているように思えた。
こういう芸術作品を見る機会というのはそれほどないけれど、こういった機会があればぜひ上野に足を運びたくなる。